高さ300メートルを誇る日本一の超高層ビル「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)が3月7日、全面開業した。展望台、
美術館、百貨店、ホテル、オフィスに加え、大学のサテライトキャンパスや医療機関も入り「立体都市」としての機能を充実。
キタの梅田地区、ミナミの心斎橋・難波地区に続く大阪第3の繁華街である阿倍野・天王寺地区に関西を一望できるランドマークビル
が誕生した。
地上60階地下5階、延べ床面積約30万6千平方メートルの複合ビルで、近畿日本鉄道が約1300億円を投じて建設した。
中核施設は国内最大の売り場面積(10万平方メートル)の「あべのハルカス近鉄本店」。百貨店が弱いとされる若い女性を
ターゲットとした専門店街の開設や、市民が活動できるコミュニティースペースの確保など、新しい百貨店像の構築を目指す。
展望台「ハルカス300」は、最上階の60階に設置され、大阪平野を見渡せる360度ガラス張りの屋内回廊、国宝や重要文化財の展
示も可能な「あべのハルカス美術館」、360の客室を持つ「大阪マリオット都ホテル」などとの相乗効果で集客を図る。
(展望台)