梅田・中之島の超高層ビル群が、巨大プロジェクト続出でさらに進化
(プロジェクト詳細・pdfファイル・リンク)
阪神電鉄は3月27日、阪神百貨店梅田本店が入る大阪神ビルと南側の新阪急ビルを利用して高さ・190m、38階建ての超高層
複合ビルに建て替えると正式に発表した。百貨店部分は地下2階〜地上9階、オフィスは11階〜38階に入る。2023年の完成を目
指す。
大阪市都市計画審議会が27日午前、容積率を国内最大の2000%に緩和し、全国で初めて道路上空の利用を可能にしたりする計
画を認めたことを受け、阪神電鉄が計画の内容を正式に公表した。
グループ会社の阪急電鉄と共同で再開発を進め、2014年度にも解体工事を始める。
建て替え後の百貨店の売り場面積は、現状の5万3千平方メートル(地下2階〜地上11階)と同程度で、工事中も営業は続ける。
同時に、阪神梅田駅の改修も検討しており、合計の事業費は約1千億円となる。
オフィス部分は、1フロアあたりの面積が4500平方メートル。11階にはホールや会議室など計2千平方メートルを備える。
ヨドバシカメラは、JR大阪駅北口にある旗艦店、ヨドバシ梅田の北側隣地に高さ150mの超高層・大型複合ビルを開発する。
高さ90mの商業施設を基壇部に、その上部はホテルとする。2月13日に開かれた大阪市都市計画審議会において、容積率の1250%への緩
和が認められたことから計画が具体化した。今年2013年秋の着工、2016年春の完成を見込む。
梅田北ヤード先行開発地の超高層ビル4棟と超高層ビル群を形成し、さらに日本一の梅田の超高層ビル群全体は進化する。
土地は1997年にヨドバシカメラが1010億円(1坪1550万円)を投じて取得したもので、南側半分が現在のヨドバシ梅田となった。
今回の建設地である北側の土地は現在、ヨドバシ梅田の平面駐車場として使用されている。ヨドバシ梅田とあわせた全体の敷地面積は1万
7250m2。新ビルとヨドバシ梅田は完全に一体化させるのではなく、低層階を部分的に接続する。
ビル外周とその周辺には2階レベルの歩行者用デッキを整備する。JR大阪駅や阪急梅田駅方面、さらには2013年春に開業を迎えるグラン
フロント大阪(梅田北ヤード先行開発地区)へとデッキを接続して、スムーズな動線を確保する。駐車スペースの減少分は地下に駐車場
を設けることで補う。
(建設予定地の駐車場)