阪急・うめだ本店、「劇場型」百貨店へ今年秋にグランドオープン



    阪急阪神百貨店を傘下に持つエイチ・ツー・オーリテイリングは17日、建て替え中の阪急うめだ本店(大阪市北区)のフロア概要を発表

した。4層吹き抜けの広場を設けるなど、情報発信の場を従来の約2倍に拡大。「劇場型百貨店」をテーマに、販売が低迷するデパート業

態の復権を目指す。

 全面開業は11月下旬で、営業フロアは地下2階から地上13階。売り場面積は、従業員8万平方メートルにし、うち2割にあたる

1万6千平方メートルを生活情報を発信する場にする。

 イベント用の「祝祭広場」(9〜12階の吹き抜け)やファッションショーなどを催す「阪急うめだホール」(9階)のほか、各階の売り

場に、合計で20カ所(計1千平方メートル)の常設スペースを配し、小規模なイベントを開く場所にする。

 隣接する阪急メンズ館を合わせた売り場面積は2010年度比で2倍になるが、開業から1年の売上高は同1.6倍増の2130億円

を目標にする。

 専門店との競争や人口減少で、百貨店業界全体の販売は低迷。さらに大阪・梅田地区は、JR大阪三越伊勢丹やルクアの出店や、大丸

の増床などで競争が激化している。会長は「物が中心の提案では、もう生活者のニーズに応じられない。かつて百貨店が持っていた驚きや

あこがれなど、物を買うだけでない楽しさを取り戻したい」と説明。消費者の興味を喚起する情報発信に軸を置く考えを示した。

 阪神梅田本店は、食品や催事を中心に地域密着の店づくりを強め、すみ分けを図る。


 (外観が完成した阪急百貨店)


 


 

 

 

 

 

 

 

 

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