阪急うめだ本店グランドオープン、世界一・日本一の店舗・施設構成



 阪急百貨店うめ本店が、11月21日(水)にグランドオープンした。

「わくわくする、行きたくなる劇場型百貨店の実現を目指し、暮らし方や新しいライフスタイル情報を提供する情報リテイラーとしての百貨店を

目指す」。

顧客タイプ別に分類したトータルファッションワールド、高いファッション性と専門性をもつアイテムワールド、ライフスタイルや生活文化提案を行

うワールドを中心に、22の売場を展開する。

生活文化情報の発信拠点として9階に祝祭広場、阪急うめだホール、阪急うめだギャラリーを設置。各フロアには、モノの使用価値、物語を

話題化して伝える「コトコトステージ」を実施するイベントスペースを合計24か所配置する。

新たに館内でのWi-Fiサービスを導入し、外国人向けの海外お客様カウンターを設置した。11階には、1歳から6歳までの子どもを一時預かる

キッズルームを新設した。全館で14店舗、800席のカフェを配置したほか、店内のレストスペースは300席を用意した。6階には、総面積700

u、約200席の会員専用サロン「クリスタルサロン」も設置する。

女性用のトイレを地下2階〜地上13階までの15フロアに23か所を配置し、旧店の1.4倍となる174ブースに増加させた。5階、11階はトイレとは

別に、独立した化粧直し専用のパウダールームを設置した。

 5Fにはインターナショナルブランドの売場でも新しい試みがされている。日本初となるトム・フォードのウィメンズストア、「ロジェヴィヴィエ」

、ルイヴィトンのウィメンズストア、ブルガリイル・カフェのついたブルガリなどが展開されている。

 そして今回のグランドオープンで、ラグジュアリーブランドのバッグやジュエリーを切り取って集積させたインターナショナルバッグギャラリーズ

とブライダルジュエリーが2Fにオープンする。2、3、5Fをあわせたインターナショナルブランドゾーンは150ブランドを揃え、売場面積は1万

平方メートル。品揃え、売場面積ともに世界最大級の規模となる。

 阪急うめだ本店はもともと、さまざまな部門で日本一の売場を持っていた店であった、今回のグランドオープンで、これまでにも増して強烈

な売場を作り上げた。同店の化粧品は日本一の売上とブランド数を誇るが、今回のリニューアルでダントツナンバー1の化粧品売場を作

り上げた。

食品売場には百貨店初や関西初、新業態など関西では同店でしか買えないスイーツやベーカリーなどが多数導入されている。洋菓子売場で

は、直線100メートルにずらりとスイーツが並ぶ。

鮮魚売場は日本最大級の規模で、鮮魚売場のカテゴリーキラー「魚の北辰」、まぐろ解体ショーを毎日やる「寺本」などを入れ、毎日、同

店の集客の柱になってる。

また、パリでバゲット(フランスパン)が1日1000本売れるという「ル・ブーランジェリー・ドゥ・モンジュ」のパン屋など、日本初登場の店も多数あ

る。

 さらに先進的なのは、モノだけを揃えても、もはや魅力的な売り場はつくれない。だからこそ、阪急うめだ本店は、9階の「祝祭広場」に代

表されるような、非物販ゾーンに売場の2割をも割いた。

直接の売上にはつながらなくても、非物販の空間、休憩場所、照明、音響、そして従業員が楽しく働ける空間づくりこそがこれからの百貨店

の売上を上げていく要になると考えた。


(1Fコンコース)













(祝祭広場)







店舗構成(グランドオープン版)(PDF版)


 

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