JR大阪駅・ステーションシティ、一億人集客



 昨年5月に開業した「大阪ステーションシティ」への来館者数が、1月17日現在で1億人を突破した。JR西日本が18日の会見で明らかにた。

 

 百貨店のJR大阪三越伊勢丹や大丸梅田店、商業施設・ルクアなど8施設に入館した人の合計。

 

 

駅舎屋上の「時空(とき)の広場」では、これまでは消防法の規制で催しの内容などに制限があったので、1月からスプリンクラーの設置工事に着

 

手したことも明らかにした。


 JR大阪駅北側の新駅ビル(ノースゲートビル)に昨年、5月4日開業した「JR大阪三越伊勢丹」と専門店街「LUCUA(ルクア)」の来店客が、

10日までの1週間で276万人(三越伊勢丹143万人、ルクア133万人)を突破した。大型連休中には1日平均40万人を超える来店客が訪れ

るほどの人気で、大阪・キタ(梅田地区)の集客力の大幅な向上が裏付けられた。

駅ビルの開業は、周辺のライバルにも好影響をもたらした。阪急阪神百貨店の両梅田本店はオープン時、売上高がそれぞれ前年同日比で

 

 20%も増加した。同社は「梅田全体の人が増えた」と期待感は大きい。

 

 

大阪駅を挟んで南側の「大丸梅田店」は昨年4月19日、6割増床して全面開業した。5月4日の来店客は26万人と増床後の最高記録を更新

 

し、連休中の売上高も計画を上回った。大阪ステーションシティ全体の集客に繋がった。

 

 今年10月〜12月は、阪急百貨店が、グランドオープンし、世界一の百貨店集積地となる。

 

当社グループのフラッグシップ店舗として、大阪・梅田地区において、地域一 番店の地位をさらに強固なものにするため、阪急うめだ本店では、

 

2005年秋より建て替え工事を開始した。

 

工事は南北二期にわけて施工し、2009年9月には南側部分に一期棟が完成した。そして、現在は一期棟において営業を継続しながら、北側部

 

分に二期棟の建設を進めており、2012年度第3四半期(10〜12月)には完成する予定である。

 

完成後は、売場面積84,000m2という面積を最大限に活用し、より高感度・ハイファッションの品揃えとサービス、そして最新設備を備えた店舗とし

 

て、西日本全域からの集客を図り、年間売上高1,900億円の圧倒的地域一番店を構築する方針である。

 

(阪急百貨店の完成予想図、エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社・ホームページより)

 

 

 


 

 

2011年の全国の百貨店の売上高は、前年より2・2%減の6兆1525億円と14年連続で前年を下回った。日本百貨店協会が19日、発表し

 

た。東日本大震災で、東京・仙台・横浜など、一部の店が休業や営業時間の短縮に追い込まれたことが響いた。ただ、都市部には明るさもあ

 

り、大型店が出店した大阪や福岡では前年を上回った。

 

 大型ターミナル駅への出店が、売り上げを引っ張った。大阪では昨年5月、改装したJR大阪駅に三越伊勢丹が出店。これに大丸と高島屋が

 

売り場を広げて対抗し、大阪全体の売上高は前年より3・6%増え、15年ぶりに前年を上回った。

 

 

福岡でも昨年3月、JR博多駅の複合商業施設「JR博多シティ」に、博多阪急が開店し、福岡全体では前年より12%増えた。前年を上回るのは

 

06年に統計を取り始めて以来初めてである。

 

 

11年は前年を下回った名古屋でも、中心部の競争は盛り上がっている。17日には松坂屋名古屋店が今春から来夏にかけての改装計画を発

 

表。46億円を投じて売り場面積の3割を一新し、好調なJR名古屋高島屋に対抗する計画だ。

 

 

 



(大阪ステーションシティの夕景・夜景)




 


 


 


 


 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

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