世界一の高さは、ヒマラヤ、ナンガ・パルバットの南壁・4800mナンガ・パルバット(Nanga Parbat)は、世界第9位の標高(8,125m)をもつヒマラヤ(パキスタン)の山峰。 「ナンガ・パルバット」は、「裸の山」の意味で、その周囲に高い山が無いことに由来する。 南側のルパール壁は標高差4,800mと世界最大の高さを誇り、ヨーロッパ・アルプスの屈指のアイガー北壁1800mの約2倍半、世界一の 超高層ビル、ブルジュ・ハリファ(828m)の約6倍の高さを誇る。 また屈指の登攀難壁(初登攀はラインホルト・メスナーとギュンター・メスナーである)。西側のディアミール壁も困難な壁である。 ヘルマン・ブールが1953年7月3日に初登頂するまでにドイツ隊が何度も挑み、多くの遭難者を出したことから人喰い山と恐れられた。 ナンガ・パルバートは最近、「ヒマラヤ・運命の山」としてドイツで映画化された。高さは世界第9位だが世界最大の標高差4800mの ルパール壁があり、多くの登山家たちを魅了してきた。実際にナンガ・パルバートでロケをした高山の映像は、細部までくっきりと見え、迫力満 点。活発でアグレッシブな兄と、それを追うようにして育った弟。その関係がそのまま登頂に持ち込まれ、悲劇が起きる。高度8000mという常 人では想像もつかないような世界。本作ではそこで起きた初登攀のラインホルト・メスナーの実話を基にした作品で、「誰が悪い」という事で はなく、不信感やライバル意識、自分への過信などが絡み合い、少しずつ悲劇に向かっていった事がわかる。登山描写のスリリングさは、 サスペンス映画のようだ。
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