サウジアラビア・西部ジッダ、1600m・超高層ビル計画が進行英紙デーリー・メール(電子版)などは12日、サウジアラビアの王族が、同国西部ジッダ郊外で高さ1マイル(1600m)で世界一の高さと なる超高層ビルの建設を計画が進行していることを伝えた。 2007年から続く世界金融恐慌の影響で建設を危ぶむ声もあるが、プロジェクトの主体であるキングダム・ホールディング・カンパニーはこれを 一蹴していた。 現在、最も高いアラブ首長国連邦(UAE)ドバイの超高層ビル「ブルジュ・ハリファ」(約828メートル)の倍近い高さである。 建設時期ははっきりしていない。 サウジの世界有数の富豪、ワリード・ビンタラール王子の投資会社キングダム・ホールディングが約120億ポンド(約1兆6300億円)の資金 を拠出。ビルは275階建てで、エレベーターで最上階にたどり着くのに約12分要するという。 設計はサウジアラビアのOmrania and Associates社とアメリカのPickard Chilton社、構造技術コンサルタントはイギリスのHyder Consulting社と 同じくイギリスのアラップ社である。アラップはオヴ・アラップが設立した会社で、ドバイで次々に超高層ビルの構造設計を獲得している。 施工はアメリカ大手総合土木建設業者ベクテル社の名が挙がっている。 ドバイやクウェートなどペルシャ湾岸では2008年ごろ、高さ1000メートルを超えるビルの計画が相次いで発表されたが、世界的な金融危機の影響で「高さ競争」は一時落ち着いていた。 世界の1000m超高層ビル計画・ブルジュ・ムバラク・アル=カビール
クウェートでは副都心としてMadinat al-Hareer(マディナ・アル=ハリール)地区を造成しているが、この中心部に建設される予定なのがブル ジュ・ムバラク・アル=カビールである。高さは1001m。試算では73億7000万ドル(約6275億円)ほどかかる見込みで、完成予定は2016年である。 地区全体の完成には25年ほどかかると見られてる。
・ナキール・タワー
ドバイに建設される、高さ1400mの超高層ビル。2008年から建設に着工、基礎工事が行われていたが、2009年のドバイ・ショックによって 建設計画が凍結されている。 ちなみに、「ナキール」はこのタワーの建設を進めている不動産会社の名前で、ドバイ・ショックはナキール社とその持ち株会社ドバイ・ワールド 社の債務についてドバイ政府が支払い猶予を求めたことに端を発している。
バーティカル・シティ(垂直都市)の別名を持つドバイのプロジェクトで、6棟のビルが1つの構造体を形成するデザインになっており、完成の暁
にはフロア数は400、高さ2400mという前代未聞の建築物になる予定。 |