ニューヨーク、グラウンド・ゼロ再建遅れで抗議集会アメリカ同時多発テロが起きたニューヨークのワールドセンタービル跡地「グラウンド・ゼロ」で先月9日、再建計画の遅れに抗議する大規模な
集会が開かれた。
跡地には、超高層ビルが4棟建つ大規模な計画が立てられている。しかし、テロから8年半たった今も、建設資金の負担額をめぐる開発業者
と行政側の対立やテナント不足などが原因で、実際に工事が進んでいるのはワン・ワールドセンター(541m)一棟しかない。
他3棟の超高層ビルの高さは、379m・349m・286mである。
ワン・ワールドセンター(541m)は、4月現在、約70mの高さまで鉄骨が組みあがっている。
集まった約2000人の労働者は、今すぐに全体の工事を始めるよう訴えた。
ニューヨーク市では1月の失業率が10%を超えており、厳しい雇用情勢の中、再建計画で雇用を生み出したいという思惑もある。しかし、資金
調達などの問題は解決の糸口が見えておらず、跡地の再建はさらに遅れるとの見方が強まっている。
(実際に工事が進んでいるワン・ワールドセンター(541m)、低層階の鉄骨部分)
(R BRADDISH 2010)より転載
(全体の完成予想図)
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