ドバイ・1000mタワー計画、金融危機で延期


 アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで最大手の不動産開発会社ナキールは18日までに

、世界最高となる高さ1000メートル以上の超高層タワーの建設計画を1年間延期すると

発表した。AP通信などが伝えた。過熱していたドバイの不動産市場が、世界的な金融

危機のあおりで急速に悪化したことが理由。同国の象徴的なプロジェクトにも危機の

影響が及んできた。

 AP通信によると、ナキール社はタワーの基礎工事を1年後に再開するとしている。

延期について、同社は「需要に応じた供給を行うための事業計画の調整だ」と説明してる。

ナキール社は昨年10月に同タワーの建設計画を発表。ライバルの不動産会社エマール

が建設中の「ブルジュ・ドバイ(818m)」などとの間で「世界一争い」が注目を集めていた。

 

 

 

 


 


アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで最大手のデベロッパーであるナキールは10月5日、高さ1000mを超える超高層ビルの建設計画を発表

した。4つのタワーを1つの構造体に収める建物を計画している。低層部には半月状のポディウムを設ける予定だ。

 同超高層ビルは、「ナキール・ハーバー・アンド・タワー・デベロップメント」と呼ぶ開発の中心に位置付ける。ナキール・ハーバー・アンド・

タワー・デベロップメントの開発面積は270ヘクタール以上で、5万5000人以上の居住者や4万5000人以上の就労者を見込む。

 ドバイでは建設中の別の超高層ビルブルジュ・ドバイ(818m)がすでに世界で最も高い人工建造物となっているが、それを約200m

上回る高さになり、約150基のエレベーターが稼働する。

 階数は200階以上になる予定で、最高層階に超高級ホテルが入るほか、住宅、オフィス、会議場などが入る。

 「ハーバー・アンド・タワー」という都市開発計画の一環で、270ヘクタールの区域内に超高層ビルのほか、高さ250〜350メートルの

ビル40棟を建設。5万5千人以上が居住

、4万5千人以上が就労する都市をつくる。完成には10年以上かかる見込み。 ドバイ西部のニュードバイと呼ばれる地区に建設する

予定で、完成時の正確な高さは公表していない。

 ドバイでは、ナキールとともに2大政府系不動産開発大手のエマールが超高層ビル「ブルジュ・ドバイ(ドバイ・タワー)」を建設中。すでに

高さが世界最高の建造物アメリカのKVLY―TV塔(629メートル)・世界最高の超高層ビル・台北101(508m)を上回っており、2009年秋

の完成時には818mになるとみられている。

 日本では、ようやく高さ約300メートルのビルが大阪市・阿倍野に計画決定されていて、完成すれば現在日本一の横浜ランドマークタワー

(約296メートル)を抜く。建築研究所によれば、日本で1000メートル級のビルを建てることは、技術的にも法律的にも可能であるが、

ただし、建設費に見合う収入が得られるかどうかが問題である。


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