香港・冬の「100万ドルの夜景」、パワーアップ


 毎年さまざまな趣向で盛り上がる冬の香港。街の超高層ビル街はクリスマスのイルミネーションで彩られ、ショッピングモールやレストラン、

ホテルでは華やかなイベントが相次ぎ開催される。観光客だけでなく、現地の人たちもお祭りムードで楽しむ。

 最大のイベントは、世界最大最長の超高層ビル群によるショー。 毎晩午後8時になると、ヴィクトリアハーバーを挟んだ香港島と九龍

島の超高層ビルの電飾やサーチライトがピカピカと瞬き、赤、青、緑、黄色などのレーザー光線が何本も夜空に放たれる。これが香港名物

「シンフォニー・オブ・ライツ」、ギネスブックで認定された「世界で最も大規模で長期間継続されている光と音のショーである。

 88階建て、地上415.8メートルという世界でも5番目の高さを誇る超高層ビル、国際金融中心二期(Two ifc)をはじめ、合計44棟の

超高層ビルが参加する13分間の光のショーは圧巻である。今年から九龍フロントの香港文化センター、香港美術館、香港コロシアムを含む

16棟の新しいビルが加わった。香港の「100万ドルの夜景」は年々パワーアップしている。

 12月31日の深夜にはカウントダウンイベントとして、各高層ビルから花火が打ち上げられる。ビルの屋上や側面から上げられる花火は

あわせて2万発以上。香港が1年でもっとも派手に演出される夜である。。

 11月28日から来年1月4日までは「2008年香港ウィンター・フェスタ」が開催される。香港島の中環(セントラル)のスタチュースクエアには

高さ30メートルのクリスマスツリーが飾られ、毎晩夜にはライトアップされる。また、香港の主要エリアを東西に走る2階建て路面電車「トラム」

や九龍半島のオープントップバスにはクリスマスの飾りつけが施され、ゴスペルを歌う聖歌隊がたびたび登場する予定である。

 九龍島のフェリー乗り場近くに広がる巨大なショッピングセンター、ハーバーシティ(海港城)にも豪華なイルミネーションがお目見えした。

今年のテーマは「マジカル・ジャーニー」。露天広場にある大きな旅行かばんが突如2つに割れて、長さ9メートル、高さ2.2メートルの列車に

早変わり。ホッキョクグマとクリスマスツリーを乗せて走り出すというショー仕立てとなった。ハーバーシティの正面前も中世ヨーロッパの列車

駅風に衣替えされた。

 香港はこれからクリスマス一色。ただ、クリスマスシーズンが終わると「聖誕快楽(メリークリスマス)」と書かれていたイルミネーションは「恭喜

發財(あけましておめでとう)」などに変わり、街は旧正月を祝うムードに染まる。

 高温多湿の亜熱帯に位置する香港だが、12月から1月の気温は14〜19度と過ごしやすい。湿度も下がり、夜景が最も美しく見られる時期

とされている。とびきりにぎやかで華やかな香港を満喫するには、これからが格好の時期といえる。

香港・「100万ドルの夜景」(動画)

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