上海、世界第2位の超高層ビルを年内着工へ


上海国有資産監督管理委員会によると、上海市発展改革委員会はこのほど、超高層ビル「上海中心」の建設を承認した。2008年内の着工

を目指すと、15日付で上海商報が伝えた。

  建設予定地は市内の開発区、陸家嘴金融貿易区の核心エリア。ビルの高さは580メートルを計画しており、台湾の台北101(508メート

ル)を抜き、ドバイで建設中ブルジュ・ドバイ(818メートル)に次いで世界で2番目に高い超高層ビルとなる。

  上海市のインフラ建設を担当する上海市都市建設投資開発総公司、同区を管理する陸家嘴股フェン有限公司、建設大手の上海市建工集団の3社共同で設立した新会社が建設を担当する。

建設されるのは「上海中心(上海センター)」で、森ビルが浦東新区に建設中の101階建てビル「環球金融中心」(492メートル)を抜き、中国

大陸では最高の高さとなり、台北の「台北101」(508メートル)も上回る。

 上海中心は上海市政府系企業3社が事業会社を共同で設立し、建設・運営する。資本金は54億元(約800億円)。建設計画は既に市当局

の認可を取得した。これで浦東新区には「金茂大厦(421m)」、建設中の環球金融中心(492m)と合わせ、400m〜500m級の3棟の

超高層ビルが並ぶ形になり、上海の新たなランドマークになりそうだ。

 上海では外資系企業の進出増でインフラが整備された高級オフィスが不足。近年、大規模オフィスビルの建設が相次いでおり、上海中心が

完成すると供給過剰になる懸念もある。

(建設中の超高層ビル・環球金融中心(492m)についで580mの超高層ビルが建設される上海・浦東新区)

 
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