これまで世界一であった超高層ビル「台北101」(509m)の高さを約100m超える高さである。
さらに、ドバイが進めるプロジェクトのなかに、アルブルジュと呼ぶ超高層ビルがある。ドバイで建設中の世界一高いビルのブルジュ・
ドバイ(完成・818m)を超え、高さが1000mに達する構想を持ち、具体化へと進展している。
関係者は、「 建物の高さは公表していません。アルブルジュの事業については、まだマスタープランが完成していない段階ですから。高さは
1000mを超えるかもしれないし、超えないかもしれない。それでも、十分な高さだということは確かです。
単に世界一高ければいいという考えではありません。図面には高さ1500mの建物を簡単に描けます。しかし、それを実際に建設できるか
どうかは別の問題です。技術面での課題は建設会社などによる判断が必要となるでしょう。」と言う。
高さを追求しすぎると採算が合わなくなるのではないかという質問に「我々はプロジェクトを全体として考えています。一つの建物だけを取り上
げた場合に採算が合わなくても、ほかの建物で稼いで収支のバランスを取るのです。」
アルブルジュの建設に日本の企業が参画するうわさについては、「詳細は言えませんが、既にそのプロジェクトに関与している日本企業が
存在します。同プロジェクトでは、高強度コンクリートなど高い技術力を持つ日本企業に協力を仰ぐ可能性が大いにあります。
世界一や世界初といった建物などをつくるには、様々な課題が発生したり、それに対処するための新技術が必要になったりするでしょう。
例えば、超高層ビルを建設する際には、高性能のエレベーターを要します。こうした技術力について、日本のゼネコンや設計事務所、設備
メーカーなどへの期待は大きいのです。」
ドバイの関係者は、「日本国内には建築関連の企業が数多く存在します。そうした企業を訪れて情報交換しておくことが、将来のプロジェクト
における課題解決に役立つかもしれません。」と期待をかけている。