本体世界一「上海環球金融中心」が上棟森ビルが上海で08年春の完成を目指す101階建て超高層ビル「上海環球金融中心」の鉄骨が最上階まで組み上がり、関係者で上棟式 が行われた。アンテナなどの突起物を除くビル本体の高さは492メートルで、現在世界一の「台北101」の448m(尖塔を含めた高さは 508m)を抜き、完成時点で世界一となる。ただし、公式では尖塔もビルの構造と一体とみなされ、「台北101」が世界一の超高層ビルである。 森ビルの社長は「当初より7年も遅れたが、上海が世界の金融センターに成長し、ちょうど良いタイミングになった」と語った。 総工費は約1250億円で、ビルの延べ床面積は約38万平方メートル。店舗やオフィスのほか、79〜93階は高級ホテルが入る。100階 には「世界一高い展望台」を設ける。 オフィス部分の賃料は1日1平方メートルあたり3ドルを設定し、上海では最高ランク。みずほコーポレート銀行など金融機関約30社の入 居がほぼ決まっている。 森ビルが出資している上海環球金融中心有限公司が中国・上海市浦東新区陸家嘴地区に建設中の地上101階建て超高層ビルプロジェクト 「上海環球金融中心」の90階に制振装置を設置が設置されている。 制振装置の設置は、居住性向上を目的とし、強風時に建物に加わる加速度(重力)を40%程度軽減することができる。 同社によると、同様の制振装置は世界各地で導入されているが、中国本土での導入事例は今回が初となるとしている。 (以下の写真・森ビルホームページより)
森ビルが上海に超高層ビルを建設した背景には、上海がアジアにおけるビジネス中心都市となると評価し、現在、アジア一のビジネス都市 ・香港を5年以降には抜くとみられる。森ビルのアンケートによる評価は、上海は東京の5倍以上に昇る。
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(完成予想図)