世界・ スカイライン都市・ランキングを新設

ランキングに、世界・スカイライン都市を新設した。超高層ビルの都市における魅力・迫力を測る基準として、その超高層ビルが高く、高密度

に林立していることが不可欠である。そのことにより、都市に魅力・迫力あるスカイラインが形成される。

そのため、超高層ビルが集中しているビル群エリアを抽出し、そのエリアのポイント（ビルの高さの合計）を計算してランキングを作成した。

ビル群エリアは、２０以上の超高層ビルが建設されているエリアと定義した。また、ニューヨークなど複数のビル群エリアがある場合、

それぞれの合計をポイントとした。

　世界最大の高層ビル・データベース・サイトに「http://www.emporis.com/en/」があるが、そのスカイライン・ランキングの１位はホンコン、

２位はニューヨーク、３位はソウル、４位はシカゴになっている。しかし、実際にその都市のスカイラインを見た場合、シカゴがソウルより比較

の対象にならないぐらい迫力あるスカイラインを形成しているので、このランキングは実態に合っていない。その理由は、このサイトは１０階

以上の都市全域のビルを対象としているからである。

また、海外の個人的なサイトのスカイライン・ランキングにおいて、東京がシカゴを抜いて３位にランクされている。これは、９０ｍ以上という

高層ビルの高さを単純に合計しただけで、超高層ビル群というスカイラインの重要な概念が抜けている。

東京は、１００ｍ以上の超高層ビルが現在２５６棟あるが、超高層ビルが集中している場所は、新宿・汐留・品川ぐらいで、しかも集中して

いるビル数も少なく、全体に分散している。さらに２５０ｍ以上の超高層ビルがなく、１２０ｍ以下の超高層ビルが多く占め、世界的なスカイ

ラインが形成されていない。

一方、シカゴは約２５０棟の超高層ビルが集中して林立し、そのビル群のなかに、４００ｍ以上の超高層ビルが１棟、３００ｍ以上の超高層

ビルが３棟、２５０ｍ以上の超高層ビルが１０棟あり、東京とは格が違うのである。

　当ホームページの世界スカイライン・ランキングでは、実際に見た都市の超高層ビル群の迫力・魅力が、できるだけランキングに整合する

ように工夫した。したがって、ランキング上位の都市は、超高層ビル群を見るだけの観光価値がある都市なのである。

(世界・スカイライン都市・写真集）

世界・ スカイライン都市・ランキング１５

（2005/8/21）

注記１）ビル群の定義は、１００ｍ以上の超高層ビルが２０以上集中したエリアである。

注記２）スカイラインとは、超高層ビル群によって形成される都市の迫力、魅力ある景観である。