大阪湾に浮かぶ580ヘクタールの人工島・六甲アイランドは、市街地が山と海に挟まれ、山を削り住宅地
にし、その土を海へ運び、「山が海に行く」と称される神戸市のプロジェクトの代表格である。埋め立ては、
1972年12月に始まり、1992年度で終了した。埋め立て造成費は、5400億円、上の建築物7000億
円、合計1兆2400億円が、投入されている。
島中心部の約31ヘクタールは都心機能用地で、最終的に超高層4棟(140m級)、高層、中層、一戸建
て住宅などが8000戸、30000人の街になり、外国人も多く2000人が住み国際的な街をめざす。都市
機能用地のうち、北側の31ヘクタールは、86年にコンペが行われ、旧住友銀行グループ(積水ハウス、ア
ーバンライフ)などが受注し、建設を完了した。
無人コンピュータシステムの新交通の設置で、神戸中心部に20分、大阪まで40分と近く、また島全体で35
ヘクタールの緑地を持つ新しい都市は、海の手の六甲のキャッチフレーズとあいまって人気が高い。
さらに、1991年に行われた都市機能用地の南側21ヘクタールは、旧さくら銀行を中心とするグループが
受注し、1999年度までの予定で住宅・商業施設と建設する予定だった。しかし、バブル崩壊の影響で、
需要が低迷し、約2割の跡地がいまだ開発されてない。しかし、東京の臨海副都心・大阪の南港開発など
に比べ、完成度は高い。都市機能用地と業務用地はグリーンベルト(緑地)で区切られ、周辺の海に面し
た部分は、多くがコンテナバースである。
(都市中心部)
(超高層4棟)
(全体図)
(六甲アイランドの歩み) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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