ギャラリー40集・ルーブル美術館(パリ)


 
ルーヴル美術館は、パリにあるフランスの国立博物館である。

メトロポリタン美術館(ニューヨーク)などと並んで世界最大級の美術館の1つであるとともに、ヨーロッパで最も古い美術館の1つに数えら

れる。世界遺産「パリのセーヌ河岸」に包括登録されている。創立者はナポレオンの外交官であったヴィヴァン・ドゥノンである。

世界的に有名な絵画・彫刻を多数所蔵している。

  建物は、1190年にフィリップ2世が パリ防衛のための城砦を築いたのに始まる。 ルネサンス様式の宮殿に改築された16世紀のフランソワ

1世の時代から ナポレオン3世の時代まで実に3世紀以上を費やして完成した壮大な建物で、 16世紀以降、近代までのフランス建築ならび

に装飾の粋を集めるものである。 フランソワ1世以後の歴代王室の収集品を基として、 フランス革命後の1793年にフランス共和国により

公開された。

フィリップ2世(在位1180−1223)が築いた城砦の遺構は現在も一部が保存されている。 この城砦を初めて王宮へと改築したのは

シャルル5世で、 建築家のレーモン・デュ・タンプルに命じ、1364年から改築に着手した。 その後もこの建物は歴代のフランス王によって

拡大と改築が続けられていった。

その中でルーヴルをルネサンス様式の壮麗な宮殿に改築しようとしたのが、レオナルド・ダ・ヴィンチの パトロンとしても知られるフランソワ

1世(在位1515−1547)である。

1985年から1989年にかけて、ミッテラン政権下の 「グラン・ルーヴル・プロジェ」により大改築が行われた。 主に地下部分に増築を行い、

 、I・M・ペイ設計による、 ガラスのピラミッド(内部に逆ピラミッド)を中庭におき、 その直下に美術館部と新たに設けられた店舗・食堂部門

を結ぶアネックスをもつ 近代的な美術館の面も持ち合わせるようになった。

 収蔵品は、古代エジプト美術、ヘレニズム彫刻やギリシア盛期の古代ローマ彫刻、古代オリエント美術、中世・ルネサンス・バロック・

ロココなど各時代のヨーロッパ諸国の絵画などの充実した収蔵品で知られる。なお、近代(19世紀後半-20世紀前半)の作品は国立オル

セー美術館、現代の作品はポンピドゥー・センターに収蔵されている。

 



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