8000m峰・全山(14座)登頂
世界で14座ある8千メートル峰の全山登頂を目指していた登山家、竹内洋岳が日本時間の5月26日午後8時45分、最後に残った世界第7
位の高峰、ダウラギリ1峰(8167メートル、ネパール)の山頂に立ち、全山登頂に成功した。
14座制覇は1986年、イタリア人登山家のラインホルト・メスナー(67)が初めて成功し、過去28人の登山家が達成しているが、日本人で
は竹内さんが初の登頂者となった。日本人で竹内さんに続くのは9座で4人。うち3人は10座を目前に遭難死している。
を達成した。
竹内さんは2007年、10座目となるガッシャーブルム2峰の登山で雪崩に遭い、腰椎や肋骨5本を折る重傷を負っている。
竹内さんが達成した14座完登は、「日本登山界の呪縛」とも言われ、これまで日本人には「10座の壁がある」と言われてきた。ただ一人、10
座を超えて挑戦を続けた竹内さんは、日本の登山史に大きな記録を刻んだ。
8千メートル峰は、世界でも高峰が連なるヒマラヤ地域のみにそびえる。標高8千メートル以上の高所は、酸素が平地の3分の1しかなく、高山
病の危険が高い。厳しい寒気や強風、雪崩など人間の生存を拒む。
を見極めて、一気にアタックする。ずば抜けた身体能力と冷静な判断力がなければ、チャレンジは難しい。
8000メートル峰・全山登頂者
(エベレスト・8848m)
(ダウラギリ・8167m)
(アンナプルナT・8091m)
(K2・8611m)
(ナンガ パルバット・8126m)
(ブロード・ピーク、8051m)
(カンチェンジュンガ・8586m)
(マカルー・8463m)
(チュー・オユー、8201m)
(マナスル・8163m)
(ガッシャムブルー・8068m)
(エベレスト8848mとローツェ・8516m)
(アンナプルナ連峰)
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