整理番号 | n-2 | ||||
建築物名称 | 大阪ワールドトレードセンター・ビルディング | ||||
建物用途 | 事務所・店舗 | ||||
所在地 | 大阪市・住之江区・南港北1−14−16 | ||||
設計 | 日建設計、マンシーニ・ダッフィ・アソシエイツ | ||||
施工 | 大林組、鹿島建設、三井建設、鴻池組、錢高組 | ||||
竣工年月 | 1995/02 | 着工年月 | 1991/03 | 工事期間(月) | 48 |
高さ(最高部・m) | 256.0 | 軒高(m) | 250.0 | ||
地上階数 | 55 | 地下階数 | 3 | 塔屋階数 | 1 |
延床面積(u) | 149296 | 建築面積(u) | 10954 | 敷地面積(u) | 20000 |
構造 | SRC(地下3階〜地下1階)・S(1階以上) / 杭基礎(SGL−63.7m・第二天満層支持) | ||||
外装 | アルミハニカムパネル、結晶化ガラス・熱線反射ガラス(ガラス・カーテンウォール) | ||||
容積率(%) | 746.5 | 建ぺい率(%) | 54.8 | ||
特徴 | 高さ・日本で2番目(西日本一)、大規模開発、ウォーターフロント、最上階の展望台 逆四角錐の頂部・足元の三角バットレス、アトリウム(フェスパ・低層部・イベント広場) 略称・「コスモタワー」 |
設備概要
●電気設備 受電 特高22KV3回線スポットネットワーク方式
特高トランス 6000KVA×3台
高圧配電 コンピュータ用は2重高圧母線によるループ配電方式
副電気室 分散方式として各階に設置
高圧トランス 排煙動力用 3¢200V 200KVA 3フロアに1台
空調動力用 3¢200V 300KVA 3フロアに1台
電灯コンセント用 1¢100V/200V 500KVA
3フロアに1台
自家用発電設備 ディーゼルエンジン駆動発電機1875KVA×2台
基準階照明 埋込型40W×1(システム天井)設計照度500ルックス
中央監視盤 発変電設備監視 動力・照明設備監視 防災監視等
防災設備 自動火災報知設備・非常放送設備・無線通信設備
弱電設備 ITV設備・情報設備(電話交換・受付案内・POS・ビル
運用管理・鍵管理)
駐車場内管制設備
オープンフロアダクト一部3ウエイフロアダクト
●空調設備 熱源 コスモスクエア熱供給株式会社 冷水・温水
受入容量 冷水 5830RT/H 温水 9240Mcal/H
空調方式 各階空調方式
制御方式 中央・スケジュール発停
基準階空調 方式 各階分散・各階4系統分散方式
形式 インテリア・ペリメーター一体屋外設置形
機能 可変風量制御・外気冷房・廃熱回収・加圧排煙兼用
●衛生設備 給水設備 高置水槽・重力給水方式
給湯設備 局所給湯(電気貯湯式湯沸器)
消火設備 屋内消火栓・スプリンクラー・泡消火・ハロン消火・放水
銃消火
●昇降機設備 乗用エレベーター 低層用 27人乗 240m/分 6基
中層用 27人乗 360m/分 6基
高層用 27人乗 420m/分 6基
超高層用27人乗 540m/分 6基
展望用 27人乗 180m/分 2基
(シースルーエレベーター)
その他 4基
非常用エレベーター 24人乗 240m/分 1基
(人荷用) 30人乗 240m/分 1基
エスカレーター 800型・1200型 20基
構造概要
地上55階、地下3階、最高部高さ256mの超高層建物である。
■構造上の特色
構造種別は地上が鉄骨構造、地下は鉄骨鉄筋コンクリート構造。
骨組みは長手方向(X方向)は純ラーメン構造、短手方向(Y方向)はブレース付きラーメン架構と純ラーメン架構の併用形。
7階以下ではスーパートラスを組み建物の足元幅を70mとすることによって長期接地圧と水平荷重時接地圧の低減を図っている。
■骨組の特色
X方向は3.2mと9.6mの交互スパンの純ラーメン架構。
外周架構は11層毎に設けたフィーレンデール梁によりスーパーフレームを形成し建物の耐力・剛性を高めている。このフレームの水平力分担率は60%。
Y方向の架構は幅35mで、コア部に境界梁を有するブレース架構を配置し、その他は純ラーメン構造としている。ブレース架構の分担率は約40%。
■耐風設計
風力の設定は風洞実験と建築学会荷重指針による。
設計用せん断力は再現期間200年の風速(頂部で65m/sec)を想定
層せん断力係数はX方向0.071、Y方向0.083、
最大層間変形角はX方向1/250、Y方向1/130、
骨組みは弾性範囲内となっている。
■耐震設計
耐震グレードは二段階の設定
1.耐用期間中に数回経験するであろう中地震に対しては弾性変形で対応(レベル1
地震動:25カインを想定)
2.耐用期間中の発生確率が極めて低い大地震に対しては部分的な損傷はあっても
復旧可能な性能とする(レベル2地震動:50カインを想定)
1次固有周期はX方向5.8秒、Y方向5.3秒
レベル2での最大層間変形角はX方向1/164、Y方向1/183
骨組みは弾性範囲内となっている。
■制振装置
年数回の強風時での揺れを軽減し、居住性を良好にする目的で屋上に設置する。
地上風速20m/secまではハイブリッド方式(パッシブとアクティブの併用型)制振し65m/secまではパッシブ方式で制振する。
風速20m/sec時にX方向7ガルの応答加速度が制振装置により3ガルに、Y方向で14ガルが6ガルに軽減される。
(断面図)
(基準階・平面図)