Q
日本の超高層ビルの火災対策は
A
超高層ビルで火事が起き、全体に広がると大変な惨事になる。ニューヨークの
ワールドトレードセンターでは、5万人が働き、20万人が出入りする。
この為、火事が全体に広がらないよう、各階に細かく防火区画が、設けられいる。
火事が起きると、その炎と煙は、上昇しようとする。したがって、その防火区画
を設ける事によって、上の階に延焼するのを防ぐことができる。
防火区画は、火事が起きたとき、自動的に防火扉等が閉まり形成される。
防火扉が閉じると、人が閉じ込められると思う人がいるが、簡単に人が
開けられるよう、工夫してある。
また、超高層ビルは、密閉されているので、煙が充満しやすいが、火事が起きると
、自動的に各階に設けられている排煙口が開き、煙を吸収して、屋外に排出する
しくみになっている。
さらに、超高層ビルは、天井、床、壁、窓、扉等、燃えにくい耐火材料で、造られてい
る。
したがって、火事が起きたときは、その防火区画から避難するのが、原則である。
避難する場合は、非常階段を使い、エレベータを絶対に使用しないのが、基本で
ある。エレベータを使用中、エレベータの電気回路が焼け、閉じ込められる危険
があるからだ。